台風が来る前に

3日前からマンション周辺のどこかで鳴いている声に気付いてから、声がする度に小さな声の主を捜しに出ていた。
台風がくる前に、なんとか保護出来ないだろうかと初日は約5時間を子猫探しに時間を割いた。
寝る時間もなくなって、翌日はふらふら。
仕事をしながらも窓の外から聞こえてくるかもしれない声を逃さないために、自分のウチの子達もそっちのけで、意識を常に外の小さな声の主に傾けていた。
声がする度に、今度こそ隠れている場所に見当をつけられるかもとマンションを飛び出すのだが、鳴き声がとても短いので、無駄に探し回っているだけで終わってしまっていた。
探していた時間だけは長い時間をかけたけれど、タイミングが悪かったのか私の探し方が下手なせいか、鳴き続けてはくれないその声の主を探し当てることができないまま台風が来てしまった。
最後に聞いたのは、隣のオフィビルの駐車場にあった車のボンネットの中から。
たまたま、隠れていそうな場所に当たりをつけて車周辺を探している時に、小さな声で「にゃんっ!」と一回だけ鳴いたのだ。
自分の車ならボンネットを開けて助けることも出来るのに、手を出すことができない。
『出て来ないと助けられないよ。』
何回も声を掛けて、出ておいで、出て来ないと助けられないよと声を掛けるも、この後にもう一度鳴いた後はウンともスンとも言わない。
そのうち台風の影響で、どんどん雨も風も強くなって、傘をさしていられないほどになった。
保護するつもりで持っていたキャリーバッグも、猫缶を入れた袋もびしょ濡れだ。
でも、車の中に入り込んでしまった子猫も、身を隠す場所を何度か移動していたはずなので、きっと濡れているに違いない。
15分、20分と時間が過ぎていく。あと5分だけ待とう。
諦めてマンションの自分の部屋に戻ると、雨と風の音に混じり微かに鳴いている子猫の声らしきものが聞こえる(風か雨の音を聞き違えていたかもしれないけれど)。
嗚呼、タイミングが悪い!
また外へ出て、5分、10分、15分、う~ん、あと5分だけ。
そんな事を繰り返しているうちに少し雨足が弱くなり、あとは強風だけが何とかなれば探しやすくなるかな…。
保護してもうちでは飼えないから、また里親探しを頑張らないといけないぁ、なんて考えながら11時過ぎまで何度もマンション周辺と、隣のオフィスビルの車を重点的に探して(子猫が出てくるかも?と待機して)みた。
でも、あの最後に小さい弱々しい声で数回鳴いた声が最後で、どこからも子猫の声が聞こえなくなってしまった。
3日前に最初に鳴き声に気付いた時から、短くしか鳴いていなかったのは、もう体力も既に残っていなかったのかもしれない。
9日の夜に、せめて昨日、もっともっと諦めずに探し続けてあげたらよかったと後味の悪さだけが残ってしまった。
民家のほとんどないオフィス街で、どうやっていきなり捨てられた子猫が生き延びることができるだろう。
お城公園や小学校が近くにあるからと、その周辺に置いていけば子供や猫好きの誰かが拾ってくれるだろうなどと都合良く考えて子猫を捨てていく馬鹿に腹が立って仕方ない。
自分の飼い猫の避妊や去勢をせず、なぜ毎年小さな命を捨てるのだろう。
人間に拾われなくても、運良く生き延びることができて野良猫になったとしても、今日のご飯にさえありつけるか分からない生活が待っている。
病気になっても医者で手当も受けられず、ゆっくり休む場所も、暖かいベッドもなく、ボロボロになっていく生活が待っている。
「いい人に、拾ってもらうんだよ。」
なんて、そんな言葉は捨てた人間が罪の意識を軽くしたいだけの身勝手な言葉だ。
『自分が捨てられた猫の立場になった生活をしてみろっ!』
心の中で荒い言葉で罵ってみても、何の助けにもならないけれど。
この3日間、何回も子猫を捨てていった人間を頭の中で罵っていた。
助けてあげられなかった自分も自分で罵った。
小さな鳴き声しか聞くことが出来なかった、顔すら見ることができなった子猫ちゃんは、捨てられるために生まれてきた訳じゃないのに。

18年前に捨てられた子猫ちゃんは、ゴミ捨て場のゴミを漁って、その小さな命をつないでいました。
そう、にゃんちんは、あんなに酷い状態でも、まだ運がよかったのです。
e0031853_225135.jpg

“誰かいい人に飼ってもらうんだよ”と、“猫は元もと野生動物だから放っておいても大丈夫”と子猫を捨てる人、
“野良猫は自由だ。それが猫の本来あるべき自然の姿だ。”などと言って自分の飼い猫の虚勢(避妊)もしないまま外へ自由に出す飼い方が正しいあり方と言う人、
こういう思い込みだけの「自然」や「動物本来の姿」を正しいとする人は、それが人間のエゴであることに気が付かないのでしょうか。

もし私に魔法が使えたなら…。
『子猫を捨てた人、自分の飼っている猫の虚勢(避妊)をせずお家の出入り自由にいる人を子猫(又はサカリの時期の成猫)にして、そして知らない土地へポンって置いて1ヶ月間過ごさせてやるのに。』なんて妄想している。
そうすれば、如何に『あなたの言う“自然”や“動物本来の姿”が、本当の自由でもないし、幸せではない』かが分かるだろう。
想像力のなさは思いやりのなさです。







★今日のにゃん★
ウンチくん出ませんでした。
貯金2日目です。
しっこは通常の大きさのしっこ玉4個。

★今日のごはん(にゃん)
朝:animonda Daily Mixマス 10g
昼:手作りご飯
夜:手作りご飯

今日の手作り食
昼:健康一番、胸肉(ボイル)、フィッシュ缶(お湯で伸ばしたもの)、ナチュラルカルシウム、ビール酵母、ケイズマイスター、タウリン
夜:いんげん、レンコン、人参、ブロッコリー、鴨肉(生)、かつお缶(お湯で伸ばしたもの)、ビール酵母、ケイズマイスター、タウリン


e0031853_22514397.jpg朝はドライフードのみ。お昼は健康一番を使って手抜き手作り食です。猫缶入りでにゃんは大喜びで食べています。夜は、鴨肉です。ずっと加熱食メニューが続いていたので久しぶりの生肉。ティースプーン1杯の猫缶を混ぜてあったので爆食。ツルピカ状態で完食です。
手作り食練習組の夜ご飯は、いんげん、レンコン、人参、ブロッコリー、胸肉(ボイル)、ナチュラルカルシウム、ビール酵母に、猫缶“Mimyツナ”を混ぜて用意。
ぷりんは、3分の2を食べました。残したご飯にカリカリを乗っけて再度デリバリーで完食です。
みゅー2号は4分の3を食べました。残した飯にカリカリを乗っけて再度デリバリーで、ほぼ完食です。
もも4分の3を食べました。残したご飯にカリカリを乗っけて再度デリバリーで完食です。みゅー2号が残した、ほんの少しのご飯は、ももが食べています。ももは、これだけでは足りなかったので、あとからドライフードも別に食べています。
写真は上が夜の手作りご飯。写真下は3匹の手作り食練習ごはん。
by nyanmyupurin | 2014-07-11 23:59 | 猫と暮らして | Trackback | Comments(4)
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Commented by まるまま at 2014-07-19 23:46 x
ご自分を責めないでね。
捨てた人間が悪いのですから。

仔猫にできる事は助けて!!と鳴き声を上げる事だけ・・・
それしか出来ない子を捨てる人間が信じられません。
そんな人には何を言っても無駄なのでしょうね。

私も動物虐待や幼児虐待の事件を知ると、同じ立場にして同じ事味わうといいのよ!!って思います。
Commented by nyanmyupurin at 2014-07-20 14:15
>まるまま さん
助けを求めて鳴いていたのに、今回は保護することが出来なくて、誰かに助けられていればいいのですが…。
ここ、オフィス街だし、住んでいる人が少ないので、野良猫として生き延びるのは難しい場所なので、助けられなかったことが見捨てたような気分にさせらて後味悪いです。
もちろん捨てた人間が悪いんだけど、自分の出来ることの限界は、もちろん分かっているけれど、無力感です。

ですよね。猫を捨てるのは虐待と同じ!そんなことをする人間には目には目を歯には歯をです。そうしなければ被害側の痛み・苦しみ・哀しみ、分からないと思います。
Commented by kaezzz at 2014-07-20 21:08 x
小さな鳴き声を追って探しまわってくれたんですね。
1人で置いて行かれて怖い思いをしながら
必死で助けを求めていたのだろうけど.....
今の時代、純粋な野良猫さんなんてほぼ居ない
人の手で捨てられた猫達やその子孫、そう思います。
どうしてそんな事が出来るのかと胸が苦しくなります。
だけどいつまでたってもそう言う人は居なくならない....
鳴いてた子猫ちゃん、どうか誰かに救われています様に!!
Commented by nyanmyupurin at 2014-07-23 15:57
>kaezzzさん
いつもながら、お返事が遅くなりごめんなさい(>_<)。
保護する気満々で探していたのですが…。
今回は助けてあげることが出来ず、なんとも後味が悪いです。
本当に、どれだけ怖い思いをしながら助けを求めて鳴いていたかと思います。
チビちゃん(現プマルちゃん)、チビ三毛ちゃん(現キキちゃん)や、茶とらん(現とら丸くん)と、ほぼ同じような時期ですので、同じ人が捨てているのでは…と。
チビ三毛ちゃん(現キキちゃん)と、茶とらん(現とら丸くん)は、柄が違うだけで顔も体型もそっくりでしたしね。
どんなに頑張っても私独りが助けてあげられる命なんて、たかがしれているし、私が気が付かないところで、この近所でも捨てられている命はきっとあるんでしょうし、鳴き声に気が付いた子だけでも助けてあげたかったです。
この辺りはオフィス街なので、もっと街中の飲み屋さんがいっぱいある場所でないと野良猫として生きていくための残飯(ご飯)にありつける場所はありません。どうやって生き延びることができるんだろうって。お腹を空かせて、怖くて悲しい思いのまま亡くなっていくという最悪の最後でないことを祈ることしか出来ず、モヤモヤしています。
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