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事の顛末

この暑さでは、そろそろエアコンが必要だけど、まだ6月。
もう少し我慢、我慢。
そんな風に言い聞かせ、あまり入ってこない自然の風を目当てに窓を開けて何とかやり過ごしていた(六月の)月末。
作業に没頭している中、なんか嫌な声が耳に入ってくる。
『おいおい、これ、子猫の声じゃん…。』

またか…。
気分は思いっきり↓(ど~んと沈むよ、どこまでも)。
誰か、助けに行ってあげてくれないかな。私ではない誰かが先に。
もう子猫の保護の役目、したくないのが本音なのだ。
加齢による処理能力の低下を日々疎ましく感じながら、自分で自分にガッカリな毎日を送っている私にとって、新たな任務は正直なところ荷が重い。
『これ以上は本当に無理ですからっ!』と神様に訴え、どこからか聞こえて来る子猫の鳴く声を耳にしながらも仕事を続けていた。

翌日、また暗くなると何処かから子猫の鳴く声。
昨日より、近い場所で鳴いている?
誰も助けてはくれないの?
お隣のビルに入っている保険屋さんのオバちゃんに猫の保護をライフワークにしている人がいるのを知っていたので、その女性が保護してくれないかなぁ…、なんて期待していたのだけど。
よくよく考えてみたら、あぁ、あの女性はもう定年しているかもしれない。
本当に仕方なく、近くにいるようならご飯だけでも届けてあげようかと重い腰を上げ、マンションのエレベーターに乗る。
マンションの裏側のドアを開け、隣のビルの方向を見ながら歩き始めると、やはり子猫の声が聞こえて来る。
しかし、ビルとビルの間に声が共鳴して、どこから鳴いているのかサッパリ分からない。
この感じだと、茶とらんを以前、保護した時と同じだから、この辺かな?と当りをつけて探すけれど、声はするものの姿は確認できなかった。
『まあ、今回は見つけられなかったってことでいいですよね?』
言い訳のように、天に向かって言質を取るつもりで独り言を吐く。
それで一応、自分の役目は果たしたことにしようと考え、仕事の続きをやろうとマンションの裏側のドアのノブ下の鍵穴にキーを刺そうとしたところ、また必死で鳴く子猫の声。
『えっ?いるの?どこに?』
体を静止し耳だけに神経を集中させてみると、案外近い場所から鳴いているように感じ、ふと5メートルと離れていないくらい直ぐ目の前にあるエアコンの室外機の下を覗いてみた。

『マジか。こんな近くにいたのか…。』

隣のビルのエアコンの室外機なので、柵があり中には入れないため、本当にご飯だけねってことで急いで家に戻り、食べるものを用意することにした。
鶏モモ肉をボイルしたものに健康一番を少し混ぜて、あとは猫缶とカルシウムとタウリンと酵素も少し混ぜておくか。
お腹が空いているだろうから量は多めに用意したそれを、男前豆腐の入っていたプラケース(器の代用にしました。)に入れて隣のビルの裏手に再び行った。
まだ、室外機の下に隠れている子猫がいることを確認して、でも柵があり手が入らないので柵の下から滑らせて、ちょうどドブの上になるあたりに仕方なく置いて退散した。

5分くらい経ってから様子を見に行くと、子猫がものすごい勢いで食べている最中だった。
私が覗きに行ったものだからビックリして、まだ半分ほどしか食べていなかったのに(ごめんね)大慌てで逃げて行った。
『もう、警戒して戻ってこないかな。(もう少し遅く様子を見に行って)せめて全部を食べさてあげればよかった。』
食べているか気になって、それとどんな子か知っておきたくて、見に行くのが早すぎちゃった。ごめん。

1時間ほどして、もう一度見にくと、まだご飯は半分ほど残っていた。
『こりゃ、もう戻ってこないかな。』
半分ホッとして、半分心配で、どうにも気持ちがスッキリしないまま仕事を続けていると今度は雨が降ってきた。
もう、今夜はどこかで雨宿りをしているだろうなと考えながら仕事をして過ごした。

翌朝の4時半頃、男前豆腐のプラケースを回収に行くと中身のご飯は空になり、最初に置いた場所から少し外れプラケースは転がっていた。
雨上がりのドブの上にあった男前豆腐のプラケースの中は、残りのご飯の代わりに蟻とナメクジが入っていた。
『ひーーー!キモイっ!』
思わず小さく叫び、子猫ちゃんがナメクジを食べていませんように!(激祈)と祈りながらプラケースを回収し、マンションの住人に子猫にご飯をあげたことが見つからないように急いで自室に戻った。
その日は一日、猫の声を聞くこともなく一日が過ぎた。

これで、もう(子猫は)遠くに行っちゃったかな?
(今回は)保護する羽目にならず、よかった…。などと心の中でホッとしていた三日目。
どこからも子猫の声は聞こえてこなかったので、これで通常通りの生活に戻れると思っていた深夜11時半ごろ。
また子猫の声が聞こえてくる。
『またか…。』
うちの子たちの手作りご飯を作るときに一緒に作って持って行こうと、すぐには用意せずに鳴き声が聞こえてから2時間くらい経ってしまってから、また隣のビルのエアコンの室外機の前にご飯を持って行った。
私がいると食べないだろうから置いていくだけでいいかなと思い、姿を確認もせずご飯を置いてさっさと引き上げた。

また翌朝の4時半ごろに様子を見にくと、何も食べていないご飯が、そのまま残っていた。
食べてない上に、またナメクジが這って蟻が群がっている。
『これは、もうゴミだ。』
きっと鳴き声がした時にすぐに持って行かなかったから諦めて何処かへ移動したのだろう。
これで、もうご縁もないだろうな。

最初に子猫を見つけてから5日目。
姿を見たのは最初の日だけだったし、その後は一度も姿を見ていないし、ご飯も最初の一回だけあげることに成功したに過ぎない。
もう、ご縁もないだろうと子猫のことも忘れかけていた。
西友へ買い物へ行った帰り、マンションの駐車場に車を入れようと立体駐車場の昇降機を操作していたら、視界の隅を走り抜ける小さな影。
ハッと横を向くと、むこうもハッと振り返り暫し目線が合う。
『あっ、あの子猫だ!』
「あ、見つかっちゃった!!」(みたいな感じ)
そして、慌てふためいて逃げ去る子猫。
別に(無理して)捕まえようなんて思っていないのに。
だって保護したくてしている訳じゃないんだから…。
でも、まぁ、意外に元気そうでよかった。
なんて呑気に考えて、この日は終わった。

6日目の朝。
ババりんが言う。
「子猫が○○さんのエアコンの室外機の下にいる。」
…ん?
○○さんのエアコンの室外機の下??
『隣のビルのエアコンの室外機の下でしょ?』
「○○さんのエアコンの室外機の下にいるから見て。」
…へ?
意味が分からない。
『○○さん?』
○○さんはマンションのお隣さん。
ここはマンションの8階。
『はぁ?どうやって?』
何も準備もないまま(ケージとか軍手とかキャリーバッグとか)お隣のエアコンの室外機置き場になっているサービスバルコニーを覗いてみると、ちょうど子猫がサービスバルコニーの排水路の穴から出て階段の方へ歩いていくところだった。
『!!!!』
声を出すより先に、とっさに走り出す私。
私に気がついて、大慌てでお隣さん宅のエアコンの室外機の下へ再び潜り込み隠れようと、排水路の穴へ向かって体をねじ込む子猫。
子猫の体半分が穴に入り掛かっているところを素手で掴み急いで自宅玄関へ走り込んだ。
噛みつかれ引っ掻かれ、でも離したら二度と保護はできないと思い我慢して、玄関のドアを閉めたところで手を離した。
『痛っーー。』
なんとか保護したけれど、いや、本音を言えば保護したくなかったんだけど。
でも、どうやって子猫はマンション内に入ったのだろう。
偶然だろうけれど、しかもなぜ8階に?
えーーーーっ?不思議すぎるだろう??

ババりん曰く「きっとチビ三毛ちゃんが“ここに来れば大丈夫だよ。何とかしてくれるよ♪”って教えたんじゃないの?」だって。
おいおい、ババりん、調子いいこと言ってるよ。
昨日まで散々、もう子猫は保護しないでよっ!と何度も何度も。怒り散らしていたくせに。
でもって、お世話から何から、全部私がしなきゃならないっていうのに。
それでも絶対、また文句タラタラ言うクセに。
子猫の世話から里親さん探しと、私のやることが増え、ババりんからの文句やら更なる悪態を一気に引き受けなくちゃならいかと思うと本当に気が重い。

ということで、神様、今回は早めに里親さんの御手配、お願いしますね。
絶対ですよ?!
チビ三毛ちゃんの二の舞は嫌ですからね?
ぜひ最速で、お願いします!!

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シャンプーしたら蚤が4匹出てきました。
茶とらんは30匹以上蚤がいたので、この子の方がマシなんだけど、ケージに入れる前に室内を逃走してしまったからなぁ。
他の子にうつらないといいけれど(T_T)。
あと、人間にも。
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★今日のにゃん★
ウンチくん出しました。
揉み出しで強制的に出しました。出せたウンチは2cm×2個、4cm×1個、5cm×1個。このうち4cmと5cmのウンチが極太ウンチくんでした。
しっこは通常の大きさのしっこ玉2個 、通常の1.5倍大のしっこ玉1個。

★今日のごはん(にゃん)
朝:animonda CARNYシニア牛肉と鶏肉とチーズ30g
昼:なし
夜:手作りご飯(4分の1残す)

今日の手作り食
夜:三つ葉、ブロッコリー、里芋、胸肉(ボイル)、鰹のなまり節、ホタテスープ、ナチュラルカルシウム、ビール酵母、いのちの酵素、タウリン

事の顛末_e0031853_22513563.jpg朝はドライフードのみ。お昼は、にゃんが起きてきたらウンチくんの揉み出しをする予定だったため無しにしました。夜は、にゃんはイマイチな鶏の胸肉です。ウンチくん貯金を解約したばかりなら食べてもらえるかなと期待したのだけども…。やっぱりイマイチなものは空腹でもイマイチとポリシーを貫かれて、あまり食べずです。何度も宥め賺してご機嫌を取るも4分の1をお残しです。
手作り食練習組の夜ご飯は、三つ葉、ブロッコリー、里芋、胸肉(ボイル)、ビール酵母、ナチュラルカルシウム、いのちの酵素、タウリンに猫缶“カルカンビーフ&フィッシュ”を混ぜて用意。
ぷりんは、4分の1を食べました。残したご飯にカリカリを乗っけて再度デリバリーで完食です。
ももは、半分を食べました。残したご飯にカリカリを乗っけてあげて4分の3を食べて終了です。
保護猫ちゃんには、手作りご飯練習組と同じ内容に鶏皮(ボイルしたもの)をプラスし、トッピングは缶詰は使わず鰹のなまり節を混ぜて用意。ツルピカ状態で完食です。
写真は上が夜の手作りご飯。写真下は2匹の手作り食練習ごはんと保護猫ちゃん用

by nyanmyupurin | 2018-06-28 23:59 | 猫と暮らして